イタリアと世界のダンテ・アリギエーリ協会

ダンテ・アリギエーリ協会は、国家としてのイタリアが誕生してからまだ間もない1889年に設立されました。
イタリア語とイタリア文化の保護・普及を目的とし、ローマで設立しました。

リソルジメント(※)以前は、標準イタリア語を使いこなすイタリア人はごく僅かでした。ダンテ・アリギエーリ協会設立当時は、多くのイタリア人がアメリカをはじめとして、海外へと移り住んだ時代でした。海外に移住したイタリア人のほんどがシチリア方言、ヴェネト方言、カンパーニア方言などの方言しか話すことができませんでした。そこで、ダンテ・アリギエーリ協会の誕生は、海外への標準イタリア語の普及活動に大きく貢献しました。

(※)19世紀イタリアの国家統一運動。1861年にイタリア王国成立、1870年に教皇領が編入。


それから一世紀以上が立ち、ダンテ・アリギエーリ協会は80カ国に400以上の支部と、12万人以上の会員をもつ世界的な協会へと成長しました。
世界各地の支部で計8,700以上ものイタリア語コース、そして何百ものイベントが毎年開催されています。
イタリア国内にある支部は80以上あり、イタリアのほぼ全県に存在します。

東京におけるダンテ・アリギエーリ協会

およそ20年前、日本に、ダンテ・アリギエーリ協会が誕生しました。
当協会は、イタリア文化とイタリア語の普及を中心に、多様な活動に取り組んでいます。