PLIDAとは

PLIDA 証明書(プリーダ)とは、イタリア内務省、イタリア外務省、イタリア労働社会政策省、イタリア教育・大学研究省公認のイタリア語資格試験です。
ローマ、ラ・サピェンツァ大学監修のもと、ダンテ・アリギエーリ協会が発行する公的な資格認定証です。
PLIDA はProgetto Lingua Italiana Dante Alighieri(ダンテ・アリギエーリ協会イタリア語プロジェクト)の略で、日常的な場面でイタリア語を使うことのできる、最も初歩的なA1 レベルから、イタリア語を母国語として教育を受けた人の実力と同等の最上級C2 レベルまで、6 つのレベルにわたり、外国語としてのイタリア語の能力を証明するものです。
6 つのレベルは欧州委員会が定めた「言語に関する基準の共通枠組(Common European Framework for Languages)」に基づくものです。

PLIDA証明書(サンプル)

CLIQ(Certificazione Lingua Italiana di Qualità)

イタリア外務・国際協力省認定イタリア語能力試験「CLIQ」は、イタリア語検定試験4機関における認定互換制度です。

  • ダンテ・アリギエーリ協会PLIDA(当協会で受験可能)
  • シエナ外国人大学CILS
  • ペルージャ外国人大学CELI
  • ローマ第三大学Certificazione Italiano

B2レベルを取得すると、大学に入学する際のイタリア語試験が免除され、また資格は生涯有効で、失効することはありません。

PLIDAの仕組み

PLIDA は4 項目から構成されています。
(1) 聴解 (ASCOLTARE)
(2) 読解 (LEGGERE)
(3) 作文 (SCRIVERE)
(4) 口述 (PARLARE)

 

受験対象者

PLIDA は日本人のみならず全世界70 以上の国で実施され、下記の方が受験対象になります。
●イタリア国籍以外の方
●二重国籍(イタリアとほかの国)でイタリア語を母国語としない方
●二重国籍(イタリアとほかの国)でイタリアの教育機関で中等教育課程を終了していない方
●イタリア国籍を持ち、イタリア語能力を証明する必要がある方

【未成年の受験対象者】
13~18 歳の方は、年2 回実施のPLIDA JUNIORES(プリーダ・イウニオレス)を受験することができます。
受験いただけるレベルはA1, A2, B1, B2 の4 つです。

 

ダンテ・アリギエーリ協会加入

PLIDA を受験するには、ダンテ・アリギエーリ協会会員に入会する必要があります。
なお、すでに会員である場合、入会金は免除されます(お持ちのカードの有効期限をご確認ください)。
有効期限が過ぎている場合は年会費をお支払いただきます。
ダンテ・アリギエーリ協会会員になりますと、イタリアや日本、海外で様々な特典があります。
特典についてはコチラをご確認ください。

 

受験レベルの選択

受験レベルは自由に選択できます。
一つの試験を受験するために、その下のレベルを取得しておく必要はありません。
(例:A1, A2, B1 の証明書を持っていなくても、B2 を受験することが可能です)

 

受験レベルの目安

  概要

A1

【入門】挨拶など、日常の簡単な会話ができる
・具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
・自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。
・相手がゆっくり、はっきり話し、助けが得られれば簡単なやり取りをすることができる。

A2

【初級】日常生活の様々なシーンで簡単な会話ができる
・ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
・簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

B1

【中級】日常の様々なシーンで、自分の意見を語ることができる
・仕事、学校、娯楽などで普段出会う身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
・その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
・身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

B2

【中上級】就学(各種学校、大学)が可能で、就労時に語学力をアピールできる
・自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。
・母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
・幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

C1

【上級】辞書を使わずにニュースを聞いて理解できる
・いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。
・話す相手に、言葉を探しているという印象を与えず流暢に、また自然に自己表現ができる。
・社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。
・複雑な話題について、明確でしっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。

C2

【最上級】正しいイタリア語で、ネイティブと対等に話ができる
・聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
・いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。
・自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。